カテゴリー「02.レコーディング・テクニック」の記事

レコーディングテクニック講座・INDEX

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。

Top


Rec_index

■録音の考え方

■ヴォーカル・レコーディング

■ドラム・レコーディング その1

■ドラムレコーディング その2 マイク選び 

■ベースレコーディングについて

■ベースレコーディングについて (ウッドベース編)

■ピアノのレコーディング その1

■ピアノのレコーディング その2(クラシックピアノ編)

■マイクの吹かれを軽減する裏技紹介

■アコースティック・ギターのレコーディング

■コンプを掛け録りする理由とは?

■ドラムに使われるマイクと特徴  

■ボーカル録音時のレベル管理について NEW

 

Recjpg

Copyright

Recend

ボーカル録音時のレベル管理について

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。

Top


 


ボーカル録音時のレベル管理について

録音の基礎的な事になりますが録音レベル管理、今回はボーカルに絞って書いていこうと思います。

ボーカルの録音はレベルの管理が難しい部類に入ります。
ミックス依頼時に送ってもらったトラックの状態でよくあるのが録音レベルの幅の広いもの。

つまりAメロ、Bメロは蚊がなくように小さくサビは0dB付近までめいっぱいになっている というような録音状態が目立ちます。

録音された状況が様々なのでいちがいには言えないのですが、録音する時にサビのレベルに合わせて調整してあるだけだと推測されますが、中には逆にコンプレッサーがかかっていてサビは歪んでいるというようなトラックもみられます。

歌手側にも原因はある事かと思いますが、録音する側でこのあたりはカバーしてあげるのが一般的ではないででしょうか。

 

さて、レベル管理の方法ですが幾つかあるので紹介します。

・マイクプリアンプでレベル管理する方法


オーディオインターフェイス直で録音する場合は必然的にこの方法が候補となります。
AメロBメロなどで声が小さくレベルが取れないところはゲインをあげて録音します。
特に最近はセクション毎で分けて録音するのが多いようですので そういうパート録りの場合は比較的容易に行えると思います。

数値がメーターででるものは数値管理で問題無いですし、アナログゲインの場合はテープを張ってペンなどで目印を付けるなどして対応します。

通しで歌うスタイルの録音の場合は可能な限りリアルタイムで手動でゲインコントロールをします。
この場合はある程度の経験と慣れが必要でしょう。

またアウトボードのマイクプリアンプを使う場合はアウトプットレベルで調整する場合もあります。
この場合はゲインが粗めのステップでしか調整出来ない機種に限ります。
NEVE1073などがこれに該当します。

・コンプレッサーでレベル管理する方法


マイクプリアンプ→コンプレッサーという接続での録音の場合はコンプレッサー側でレベル調整を行う事があります。

多くの場合 コンプのインプットレベルを使って調整します。

このコンプレッサーの入力レベルで録音レベルを調整する方法は同時にコンプレッサーのかかり具合もコントロールいているので単純に録音レベルだけではない少し高度なテクニックが必要となります。

それなりにキャリアのあるベテランエンジニアはこの方法を用いることが多いように感じます。

・ミキサーなどのフェーダーでレベル管理する方法


丸いつまみのボリューム操作よりもより細かい操作が必要な場合はフェーダーを使って録音レベルの調整を行います。

この方法では歌詞の内容や歌い方などニュアンスレベルでの調整を行うことが多く、ミックスダウン時のオートメーションの補助にちかいと思ってよいでしょう。

最近ではここまでやる人はいないでしょうが、昔の歌ものの録音ではよく見られた手法です。



以上のように録音レベルを調整する目的ですが、冒頭に書いたように小さすぎる場所と大きい場所の差を減らすという事もあるのですが、実は大きすぎて歪むのを防ぐという目的のほうが重要かもしれません。

じゃあ歪まないようにAメロBメロは小さくてもいいだろう と思うかもしれませんが、出来るならばそこもきちっと調整しておいたほうが良いと思いますので記事にしてみました。

よく質問される事に「どのくらいのレベルで録音しておけばいいですか?」という事があるのですが
私の場合 24bitでの録音であればピークで-6dB~-18dBに収まる感じで録音します。

0dBめいっぱい入れたい人もいるでしょうが結局どこかでレベルを下げることになるので、扱いにくさなど考慮して あまり意味は無いでしょう。

ボーカル録音時のレベル管理について でした。

おわり

Copyright

ドラムに使われるマイクとその特徴 まとめ

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。



サウンドハウス

★★ ドラムに使われるマイクとその特徴 ★★

別ブログに掲載した記事のまとめです。

どの楽器にどんなマイクを使えばいいのか?
という疑問を持っている人は多いはずです。

パーツ別の別のマイクの違いによる音色の特徴、使い方など書いていこうと思います。

 

バスドラム(BD,KICK)

ドラムサウンドの中核を担う非常に重要な楽器です。
バスドラムによく使われるマイクを紹介していきます。

 

●ゼンハイザー SENNHEISER MD421-II(MD421オリジナル)

通称くじらと呼ばれると色々なところで書いてあるのを見ますが、今はほぼ421(よんにーいち)と呼ばれています。
BDの中に入れるオンマイクや少しオフ気味でもアタック音から低音までしっかりと録音してくれる優れもの。
無印の421よりも現行機種のマーク2の方がドンシャリ気味です。
タイトなロックからポップスまで幅広く対応でき、汎用性が一番高いマイクと言えるのではないでしょうか? 私は421大好きです。


●audio-technica オーディオテクニカ ATM25



日本が誇るマイクメーカー オーディオテクニカの低音楽器用マイクです。
音色はややアタックが強く、タイトな傾向です。
少しEQくさい音ではありますがハードロックやメタルなど早くてアクセントの強い音が欲しい時に重宝します。
マイク本体も小さいので狭い場所へのマイキングなどでも使い勝手が良いです。

 

 

● AKG D112

通称タマゴ。AKGのダイナミックマイクの傑作D12の後継機となります。
このマイクの音色はドンシャリです。
ドンシャリと言っても不快な人工的な音ではなくスムーズなドンシャリで
高音から低音まで実にふくよかに収録できます。
難点をあげるとすれば形の都合上キックのホールが小さいと入らなかったり
中に入っても自由にマイキングが出来ない事があげられます。
この形はD12スタイルでなくても良かったように思います。

 

● SHURE シュアー BETA52A

シュアーの低音楽器用マイクです。
これは実に特徴的な音がします。
50Hz付近の超低音まで"出すぎる"と思えるほどしっかりと録音できるので
ちょっと大きなスピーカーで聞くとその異様とも思える地鳴りのような低音に驚く事でしょう。
私はこのマイクはサブとして使います。
昔はフロント部分にノイマンの47FETなどを使っていましたが
ボフ・・ヴォ!という超低音のみを狙ったマイキングでは今はこれが最適だと思います。
例えばメインで421を使って外側に52を立てる という使い方です。

 

 

 

●EV エレクトロボイス RE-20

 

昔は赤坂マイクなんて呼ばれていた時代もありますRE-20です。
RE-20は形からもわかるように少し指向性が強いです。
音色は太くドライな印象ですので70年代ロックサウンド、JAZZなどには最適でしょう。
最近ではRE-20を置いていないスタジオが増えてきてしまいましたが非常に優秀で魅力のあるマイクだと思います。

 

定番機種を取り上げてみましたが最近は各メーカーシリーズ違いで手の届きやすい金額帯の製品も出てきています。

ただ長く使うのであれば長年スタジオで定番として使われている421やD112あたりを買うというのが良いのかも知れません。

逆にスタジオには置いていない機種を個人で買って試すという楽しみもあるでしょう。

マイクを購入する際の参考になれば幸いです。

 

********************************************************

スネアドラム(SN,SNa,SD)

さてスネアによく使われるマイクとその特徴を紹介していきます。

まずは 定番中の定番、居酒屋ならまずはビール といった感じの・・

● SHURE SM57 (シュアー)
ゴーナナ の愛称でおなじみダイナミックマイクの定番です。

もともとSM58がボーカル用に作られているのでこいつも同じような音がします。
スネアはボーカルと非常に近い音域なので何もしなくても良く聞くスネアサウンドが得られます。
58と同じく近接効果を考慮した設計なのでかなりオン気味に使うのがノーマルです。

 

 

● AKG C451B(アカゲ)

ペンシル型コンデンサーマイクの大定番C451昔の機種はPADを入れるのにアタッチメントをかます必要がありましたが
現行モデルの451BではスイッチでPADが入ります。
スネアに使う時にはロック・ポップス系なら-20dBにしておくのが安全でしょう。

音色は強いアタック感が得られます。
昔からSM57と並べてたててブレンドするという方法が多いように思います。
コンデンサーマイクを使うとアタック感が強いのでリムショットの音なども綺麗に録音できます。

● AKG 414シリーズ


もういっこAKGから414シリーズ。
ジャンル的にはジャズなどブラシがメインの場合などに使用される事が多いマイクです。
最近では単一指向性固定のC214もあるのでそれでも同じような音色が得られるでしょう。




● その他
現行機種ではゼンハイザーMD421IIも使われます。

またドラマーのセッティングの都合でマイクが入る隙間がない・・・という事も多々あるのですが
そういった場合はクリップ型のマイクなどを使う場合もあります。
絶版ですがSONYのC55Pというマイクはペンシル型なのですがダイヤフラムが90度回転するので狭い場所へのマイキングには重宝します。
通常はSM57でもっと鋭いアタックが欲しい時はC451を足す というのが多いように思います。

ペンシル型コンデンサーマイクはあると便利なのでAKG以外でも色々ありますから参考にしてみて下さい。

スネアに使う場合はPADがあるものをお勧めします。

● 追記

スネアにはスナッピーの音を録音するために下にもマイクを立てます。
このマイクはかなり補助的な意味合いが強く、ミックス時に使わなかったりする場合もあり
重要度は低いので通常SM57かSM58を使います。
実はあまり気にせず変なマイクでなければ適当でいいや くらいの気持ちです。

参考までに

********************************************************

ハイハット(HAT H.H)

ハイハットの録音に使われるマイクを紹介していきます。

まずハイハットへのマイキングですがどちらかというと
"補助"という意味合いが強いように思います。

前回まで書いたキックやスネアのように必ずメインで使うという事がない場面が多々あります。
スネアマイクへのかぶりやオーバーヘッドマイクへ十分にハイハットが入るのでこれで足りる・・
というよりもむしろ大きいという事があるくらいです。

特にアマチュアバンドのドラムの場合はプロの方と比べるとハイハットの音が大きい事が多いので
マイクの本数や録音チャンネルに余裕がなければ省略してもよいかもしれません。

 

さて、代表的なマイクはこの2機種です。

● AKG C451

 

 

そして
● SHURE SM57

ほとんどがこの2本で録音されているといっても過言ではありません。
理由は幾つかあるのですが、先に記述したように あまり重要なマイクではないからそんなに凝らない という事がひとつ。
もうひとつはコンデンサーマイクかダイナミックマイクかの2択で選ぶ場合に
取り回しの良いペンシ型が使いやすいから・・という事です。

スタジオに置いてあるペンシル型マイクはそんなに多くないので自然と451を選ぶことが多いというくらいです。

この2本は音色で使い分けます。

コンデンサーはキメが細かく粒が出るのでバラードや繊細なサウンドが欲しい時。
ダイナミックはロックなど荒々しくスピード感や音の迫力が欲しい時。

といった感じです。
音を聞けばわかりますが ピッチがちがって聞こえるくらい高音の雰囲気が変わります。
451ではロックっぽさは出ないし57では繊細さが出ない
これをふまえてマイクのチョイスを行ないましょう。

 

451が無い場合は他のコンデンサーマイクでも代用できます。

ペンシル型の方がマイキングはしやすいですがなければサイドアドレス型でも良いでしょう。

 

********************************************************

 

 

タム、正式にはタムタム(TOM TOM)

タムには大きいのから小さいのまであって
人によってはフロアタムだけ2つあったり
フロアタム1個だけだったり 

またまたメタル系ではタムが全部で6個もならぶなど実に様々なのですが

オーソドックスな2タムワンフロアーという3タムの場合で話を進めます。

 

一番オーソドックスなマイクは
● ゼンハイザーMD421(無印OLD+現行マーク2)



今も昔もほとんどのタムはこれが使われています。
音色はアタック音から低音までしっかりと録音できる421の特徴が まさにタムにぴったりなのです。
広く使われている理由はスタジオに数が揃っているマイクというのが57か421になるためだと思います。
基本的にタム群には同じマイクを使用するので数がある という事は結構重要かもしれません。
デメリットをあげるとすれば割と長いのでマイキングした時にプレイの邪魔になる場合がある という程度です。

 

● AKG D112

 



私は最近では421よりも使用率の高いのがD112です。
理由は「音が好き」だからです。
421と比べるとゴムのような弾力のある音と表現しますが
タムのおいしい胴鳴りがはっきりと録音できるところが気にっています。
また、形がタムにマイキングしやすく邪魔にならない という事も選んでいるポイントです。
ただ最近はD112の本数が少ないスタジオも多いのでその時はハイタムに421を使ったりと対応しています。

 

 

● audio-technica ATM25

 



これもタムに使うことがあるマイクです。
アタック音が強いのでBPMの速い曲などに最適です。

このマイクも数が揃わない事がおおくやはり421やD12と組み合わせて使う事もあります。

と みていくとバスドラムに使われるマイクと酷似している事がわかりますね。

マイクに数が無い場合はSM57や58を使う事もありますので
421とかD112じゃないとダメ!なんて事はありません。
個人で録音に挑戦する場合はやはり58が多くなるでしょうがフロアタムだけここで紹介したマイクを使ってみると違ってくるかもしれません。

また最近ではタムに直接取り付けられるブラケットタイプのマイクもあります。
狭いスタジオやブースではスタンドが立てにくい時もあるのでそんな時は重宝します。

 

********************************************************

 

オーバーヘッド(以下O/Hと表記)

一般的にシンバルを中心にキット全体を録音するマイクポジションを指しますが 他にもトップ(TOP)とかシンバル(Cymbal)など人によって呼び方は様々です。

まずは 代表選手
● AKG 414シリーズ


O/Hマイクといえば これです。
414といっても現行モデルのXLSやXL2 から 少し前のULS、昔のEBなど沢山種類があるのですが スタジオであるもので大丈夫というくらい信頼感のあるシリーズです。
414はピアノの定番マイクでもある事でわかりますが 低音から高音までしっかりと録音できます。
そして特徴は キャラクターが無い という事。
変な高音のピークや低音の強調感がないので実に自然なシンバルサウンドが録音できます。

●AKG 451シリーズ


同じくAKGから451シリーズです。 451も414と同じく現行機種451Bと昔のEBなどがあるのですが 個人的にはPADやフィルターが既に付いている現行機種の451Bが使いやすいと思います。
451を使うときには414の時よりもシンバル寄りに使う場合が多いように思います。
つまり414はキット全体の録音という感じで451は、より"シンバルだけ"を録音する時に用いる・・という事になります。
場合によってはライドなどにも別でマイクを立てることもあるので こういったときにも451が使われる事が多いです。

● NEUMANN ノイマン U87Ai

U87もO/Hマイクの定番です。
414と比べると派手でパワー感がある音 と言いますか、強いキャラクターがあります。
と 商業スタジオでは大体が 414か451か87 の3種類しか使われていないような状況です。
ハイファイ系のジャズやフュージョン、クラシック系の録音にはDPA(旧B&K)も使うことがあります。
ドラム録音用にコンデンサーマイクが2本欲しい という場合は上記定番3機種を模倣している、または同じタイプのマイクを選ぶのが良いかと思います。

●  AKG C414シリーズの場合
同じAKGの廉価版 C214






audio-technica AT-4040




AKG C451の場合

AKG C430




RODE NT5、MXL603、など




NEUMANN U87Aiの場合

RODE NT2A

MXL V67

など ボーカルに使われるマイク類 を参考にしてみて下さい

********************************************************

ドラムのルームマイク

ルーム 又は アンビエンス(略してアンビ)、オフマイク、エアーマイクなど様々な呼ばれ方をします。
一般的に部屋のナチュラルな響きやリアルっぽさ、ワイド感を調整するために録音されます。

狭いブースにドラムを入れる場合はデッド(響きの無い状態)を求めているのですが、ルームマイクの類も一応立てるのが一般的です。
ルームマイクに求める条件は幾つかあるのですが まず、指向性変更が出来る事。
通常は単一指向性で使う場合が多いですが、無指向に出来るものが使用される事が多いと思います。
代表格は今まで何度も出てきましたが

●ノイマン U87シリーズ


単一、無指向、双指向と3種切り替えがあるマイクですので様々な用途で活躍します。
先に書いた私の場合、ブースでドラムを録音する場合は87を無指向にしてドラマー後ろとか正面などに配置して自然な空気感を録音します。
同じような用途で登場するのが

●audio-technica AT-4050



●RODE NT2A


などです。
ロック系で硬質なアンビエントが欲しい時にはSHURE SM57なども使用します。


他にもリボンマイクなども使用される事があります。
特にJAZZやロックで70年代っぽいドラムサウンドが欲しい時にはリボンマイクが活躍するでしょう。

リボンマイクといえば、高いですが定番の
●RCA 44DX & 77DX

最近は低価格帯のものもちらほら見かけます。

 

他には ダミーヘッド もかなり優秀です。ダミーヘッドの特徴は耳で聞いた音に近く、距離感も近めに感じます。
リアルさという事を求めた場合はこのマイクにかなうものは今のところありません。
デメリットは顔みたいなので 気なる という事でしょうか?
高いマイクでスタジオにもない場合が多く 使用するときにはレンタルする事が多いでしょう。
参考にしてみて下さい。

おわり


Drums_topjpg サウンドハウス

Copyright

Recend

コンプを掛け録りする理由とは?

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。



■■コンプを掛け録りする理由とは?■■

コンプレッサーを歌の録音の時など掛けて録音する事を"掛け録り"と呼びます。

しかし疑問に感じた事はありませんか?

「何で録音する時にコンプレッサーを掛けるんだろう?」 と。

一言で言ってしまえば 習慣 です。

色々な意見があるでしょうが今の時代コンプを掛けどりする理由をはっきりと答えられるエンジニアがどの位いるでしょうか?

コンプ掛け録りの本来の理由は S/Nの改善 です。

その昔録音機器はアナログのテープレコーダーでした。

テープ録音の場合避けて通れないのがヒスノイズというノイズです。

あまり小さなレベルで録音をしてしまうと後でフェーダーでボリュームを上げたりコンプレッサーをかけた時にノイズも大きくなってしまいます。


ですので録音の時にコンプレッサーをかけてあまり小さなレベルでの録音を避けたというのが始まりです。

この時の一般的なノイズ対策工程がいつの間にか定番となり、習慣化したと思われます。

時代は変わって現在のDAWでの録音でもコンプを掛けます。

デジタルテープレコーダーのSONY PCM-3348までは16bitでしたが、今は24bitのビット深度があり、よほどの低いレベルでの録音で無い限り小音量による解像度やレコーダー残留ノイズを気にする必要はほとんどありません。

もちろんアナログハードでの色づけや後の作業の簡略化等の理由でコンプをかける必要はありますが、昔のようなノイズ対策の為、という理由は現在はほぼないと思ってよいでしょう。

しかし何となくコンプを掛けるエンジニアは非常に多いのが実状です。

それを見たり聞いたりしたミュージシャンや一般の人がコンプを掛け録りしているのが多いと思われます。

コンプの掛け録りは設定をミスったり入力レベルが適切でないと音割れやポンピングなどが起こった音が録音されてしまい後でどうにもならない事があります。

慣れない人が掛け録りする場合はメリットよりデメリットのほうが大きいと言えるでしょう。

今度試しに知り合いのエンジニアに聞いてみて下さい。

「録音する時にコンプレッサーを掛ける理由はなんですか?」  と

レコーディングテクニックindexに戻る

_

アコースティック・ギターの録音

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。



アコースティック・ギターの録音

最近はアンプシミュレーターのおかげでエレキギターは家でライン録りする事が多いと思います。これはプロの現場も同じでスタジオを使用しないという経済的メリットは非常に大きいと思います。
しかしアコースティック・ギター(以降AG)の録音はマイクを使う事が殆どです。

今回はAGのレコーディングについて説明していきます。

まず使用マイクですがコンデンサーマイクを使う事が多いです。
よく使用されるマイクを一覧にしてみます。

・AG録音に使用されるマイク
ノイマン:KM84,U87,U67,U47tubeなど
AKG:C451

マイクのチョイスは楽器や演奏方法によって変えたりするのですが、ギブソンのAGでストローク中心で力強い音が欲しい時はU67などのラージダイヤフラムのマイクを使用する事が多く、マーティンのAGでアルペジオや指弾きの繊細で綺麗な音が欲しい場合はKM84などのスモールダイヤフラムのマイクを使用する事が多いです。

ブルースのような枯れた音が欲しい時はダイナミックマイクを使う時もあります。

・AGのマイキングについて
マイキングはよく「ホールを避ける」という事が言われますが、これも楽器や弾き手により変わります。
簡単に言ってしまえば良く鳴って良い音のする楽器はホールが一番音が良い という事です。
少し鳴りの弱い楽器だとホール(図A)を狙うと低音が強すぎて飽和した音になってしまうので図Bのあたりを狙うと程よい音になります。
距離はどちらも大体30cmくらいです。あまり近くに立てると演奏の邪魔になるので気をつけましょう。
Ag_micking1

他にもオフマイクを立てたり、裏技として裏からボディー部分へ向けてダイナミックマイクを立てて胴鳴りのみを録音して足す事もあります。

・その他
録音してみると意外とピックの音が大きく気になる事があります。特にストローク演奏の時にカリカリ、シャカシャカと大きな音が録音されてしまう場合はピックを薄いものか柔らかいものに変えると軽減出来ます。
録音の時用に何種類かピックを用意しておくと便利です。

アコースティックギターの録音はラインのみでマイク録音をした事が無い人も是非一回マイクに挑戦してみて下さい。



_

Recend

ポップガードをしても"吹かれ"が出る場合の裏技

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。



ボーカル録音時に「パ」「ポ」「ふ」などの発音時にマイクが吹かれて「ボボ!」と鳴ると言う事がありますが、これを防止するのがポップガード(ウィンドスクリーン)と呼ばれるアイテムです。
薄い布や金属網のものまで様々あります。

しかし歌い方や歌手によってはどうしてもポップガードでは防げない吹かれが発生したり、べたオン(ものすごい近くで歌いたい時)の場合などではポップガード自体があまり機能しない場面も出てきます。
回避方法は幾つかあって、顔を少し横にそらす、マイクから離れるなどが考えられるのですが、ここではそういった歌い手の動作に影響の出ない裏技を紹介します。

ここで紹介する方法はU87等のラージダイヤフラムタイプと呼ばれるマイクに有効な方法です。
SM58やスモールダイヤフラムタイプではお勧めしません。

方法は簡単。
ダイヤフラムの真ん中に鉛筆などの細い棒状の物を貼る。これだけ
(参考画像)
Pop
テープなどでマイク本体に貼ってしまいます。

そもそも吹かれというのは息が風になってダイヤフラムを揺らしてしまう現象なので
このように物理的に風を逃がしてあげれば回避できるのです。
音が変わるかと言われれば多少の影響があると思いますが吹かれてしまってはどうしようもないのでこういう手法もあるよ と頭の隅にでも置いておくと使える場面があるかもしれません。

歌手の癖、言語、曲のテンションなどで吹かれは突発的に出たりするので「ポップガードしてても吹くからマイクから離れないと・・」と悩む場面で試してみて下さい。

_

_

_

_

*当サイトの文章・画像・音声等を無断で引用、転載する事は出来ません。

Endend

ピアノのレコーディング その2(クラシックピアノ)

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。


●クラシックピアノの録音
今回はクラシックピアノの録音についてです。
クラシックの録音は基本的に「何もしない」のが原則です。
実際に耳で聞こえる音を出来るだけ臨場的に録音する事に集中します。

ちゃんとしたクラシック録音はホールで行うのが一般的です。
ホール収録の場合はスタジオ収録とちがって「響き」が大きなウェイトを占めます。

ピアニストによってはホールを選び、ピアノを選んで収録します。
つまりピアノは備品ではなくその作品に合った固体を持ち込む事になります。
調律師も常駐してのレコーディングになるのが一般的です。

●メインマイキング
さて肝心のマイキングです。
マイクはDPA4006(旧B&K)が一般的に広く使われています。
メインマイクはピアノから少し離れた場所でABセッティング設置します。
距離3m前後、高さ2m位です。
000069_mjpg
000069_mjpg_2

横からの図だとわかりやすいのですがピアノの中心よりも上を狙います。
私はピアノから広がる音を円に捉えて、その円の真ん中を意識しています。

ホールでの響きでピアニストは強弱や表現をつけますのであまりオンマイクにすると
録音された音と演奏した雰囲気が大きく異なる事になりますので注意が必要です。

(たまに記事などで見かけるピアノの中にマイクを突っ込んだりハンマーの真上などにマイキングしている例がありますが、まずああいったセッティングでは録音しません。)

オンマイクでセッティングするとピアニストや調律師
から嫌な顔をされる事もありますよ・・。

マイクは昔から長く無指向が使われていますが用意できなければ単一指向でも問題ないと思います。

●オフマイク(アンビエンス)
オフマイクは複数立ててよい響きを拾える場所を探したりもしますが、あまり音決めに時間がさけない場合は客席の最前列真ん中でほぼ大丈夫でしょう。
人によってはホール常設の3点吊マイクの音が好きと言う人も多いようです。
(私は3点吊マイクの音は遠すぎてメインでは使わないです)

●その他・処理

クラシックピアノはコンプはもちろん使いません。
EQも空調ノイズカットや補正程度にとどめます。

あと意外に靴の音や物音が響くので普通のスタジオ録音では気にならない人の動きによるノイズが大きく入ることがあります。

スタジオ収録での場合はリバーブ処理を施すのですが、パンを若干狭くするのがなじませるコツです。

●最後に
実はクラシックピアノの録音には指針とか定番というものは無いようです。
有名なピアニストのCDでも音質や録音条件がまちまちですし、名盤と言われているレコードは音よりも演奏に対しての評価であるという場合がほとんどです。
現在は昔よりもややハッキリめの音が好まれているようです。

Piano_buneer

Copyright

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へ

ベース録音 その2(ウッドベース編)

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。


ベース録音 その2(ウッドベース編)

今回はウッドベースの録音手法について書きます。

一口にウッドベースといっても様々ですが
ジャズ系の録音向きの紹介になります。

まずどういうスタジオ状況かで変わるのですが
仮にブースで仕切られている場合はかぶりなどをあまり気にする事はありません。

マイクは真空管を使う事が多いです。

理由はウッドベース特有の強いアタック緩やかな低音とが同時に鳴るので
高感度のコンデンサーマイクではアタック部分が強く出てしまいます。
真空管特有の遅さを利用しているのです。

特に指定などが無ければラインアウトも録音しておきます。
マイクで狙うポイントは図の2箇所のどちらかが多いです。
Wb01_3
1が普段狙うポイントですが、楽器の鳴りが弱い場合などは2に立てて低音を強調する事もあります。
距離は大体30センチくらいです。

■JAZZ等同じ部屋での一発録りの場合
JAZZなどは同じ部屋でヘッドフォンもしないで同録する事も多いのですが
この時にネックになるのがかぶりです。
ウッドベースの場合は音程的に聞きにくい場所が多いので普通にマイキングをすると
ドラムやピアノがかなりかぶります。
これを回避するにはピンタイプのマイクを使います。
ブリッジ部にクリップで挟んで使うのですが
最近のこの種類は指向性が強くかぶりにくい事と動いてもマイキングポイントがずれないので非常に有効です。
各社出しているので予算にあったものを選ぶと良いでしょう。

このピン型マイクはベース以外にも様々な場所に使えるの1本あると重宝します。
(マイクが立てられない狭い場所などに便利。一般のレコスタには置いてありませんので)

_

DrumsRecording ドラムのレコーディング~マイク選び編~

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。


■ドラムレコーディング~マイク選び編~

ここでは私が特に何も指定が無い場合に使用しているマイクを書きます。
ジャンルはロック~ポップスです。

///////////////////////////////////////////
BD   : MD421 (ゼンハイザー)
SN 上: SM58 (Shure)
SN 下: SM57 (Shure)
HH     : C-451 (AKG)
TOM   : D112 (AKG)
Cymbal:C-414ULS (AKG)
TOP    : K2 (RODE)無指向
///////////////////////////////////////////

このセッティングがノーマルです。

スタジオによってはU87とかU47tubeとかが使えるところもありますが

あまりビンテージマイクなどは参考にならないので紹介しません。

・スネアに使うSM58ですが、ウィンドスクリーン(丸い頭)を外して使います。

基本的にSM57とSM58は中身は同じと言われていますが58の方が音が太い気がしますので使っています。

・あえてシンバルと書いてある414ですが、75Hzのローカットを入れる事が多いです。

・TOPで使うK2ですがK2でなくとも無指向のコンデンサーマイクがあれば良いです。

できれば真空管マイクが理想です。

このマイクはアンビエンス的な目的ではなくワンポイントマイクという位置付けです。

ドラム全体をバランスよく録れるポジションを探します。

大体はドラマーの真正面、顔の高さほどで距離は1Mくらいです。

■注意点

よくサンレコなどの雑誌に「トップマイク2本で全体を狙う」という記述を見ますが

↓こんなの↓

Dr003jpg_2

これはアマチュアやインディーズのレコーディングではお勧めしません。

理由はトップ2本でバランス良く録音できるのはドラムのチューニングやプレイが非常にレベルが高く仕上がっている場合のみで、何もしなくても良い音になる条件はドラムが上手いトッププレーヤーの場合のみです。

ですのであまり録音経験が少ないバンドやミュージシャンの場合は全体ではなく

シンバルを分離よく狙う事をお勧めします。

バスドラやスネアが遠くに聞こえてしまいますよ。

各パーツのセッティングについては今後アップしていきます。

(画像を沢山用意しないといけないので・・)

興味がある方はレッスンのページ もご覧下さい。

レコーディングスタジオでの実践レコーディングセミナーも近々始める予定です。

Drums_topjpg

ピアノの録音 その1

■ピアノの録音について
ピアノと言ってもアップライトピアノからコンサートグランドまで様々に存在します。
一般的にピアノ録音に使う場合はセミコンサートピアノが多いです。
スタジオにあるピアノがこのサイズ帯の為です。

アップライト以外のグランドピアノはほとんど同じ様な録音スタイルで問題ないでしょう。
マイクの立て方などを紹介します。

■マイクセッティング■
よくキーボードのピアノ音源などは演奏者の視覚と同じで
左が低音、右が高音という様にパンが設定されている事が多いのですが
実際のピアノはそんな風には鳴りません。
あくまでハンマーが打弦してる場所が鍵盤の並びであって弦は大きくクロスしていますし
ひとつの鍵盤を弾いても他の弦やボディーが共鳴します。

私の場合ピアノ全体を大きく見て、十字線で均等に割れるようなイメージをしてその中心に対してメインマイクをステレオにセッティングします。

Blog_pianojpg_3
オフマイクも使いますが、意味も無く遠くに立てたりはしないようにしましょう。
オフマイクはクラシック録音で定番の位置に立てる事が多いです。
この時もピアノの中心を意識しています。

(参考例)ジャズの弾き語りを録音した時の写真です。

オンマイク Neumann U87、オフマイクAKG C-414EB

Piano

■マイク選び■
ほとんどの場合は、どのジャンルでもコンデンサーマイクを使用します。
色々試した結果一番採用率が高いのがAKG C-414です。
定番中の定番です。
このC-414は非常に優秀なマイクなのですがフラットというか、味気ないといか・・
ものすごく色の無いマイクです。
キャラクターの無いマイクは貴重です。楽器本来の音を録ることができます。
オフマイクにはDPA4006(元B&K)があれば使用しますが、無い場合はS/Nが良いマイクなら何でも良いです。
卓録ユーザーならばオンマイクにRUDE NT2、AKG C-3000、MXL 2003あたりがお勧めです。2本揃える事を考えて金額的に購入しやすいものを選びましたが、私のお勧めはMXL2003です。
ミックスで最終的に明るくする事が多い楽器の収録には2003は適していると思います。

その2ではクラシックピアノの録音方法を説明をしていきます。

ピアノの格安録音サービス始めました。Steinway&Sons B&D使用可能です



_

Copyright

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へ

より以前の記事一覧


  • サウンドハウス