« 大失敗した話【寝不足は大敵】 | トップページ | ピアノのレコーディング その2(クラシックピアノ) »

EQの極意

2016/12 当ブログを移転いたしました。
新しいブログはhttp://www.recording69.com/になります。

引き続きよろしくお願いいたします。


■今回はEQ(イコライザー)について
イコライザー(Equalizer)とはその名の通りに”平均化する”為の機器です。
多くの人は音を変える為に使っていると思いますが、あくまで基本は平均化。
つまり音質補正を行う為のものなのは言うまでもありません。
コンプレッサーもそうですが、バランスを整える目的で使用するのと音色を変える目的で使用するのは全く異なると考えて良いと思います。
これは混同しがちですが非常に重要な考えですので覚えておいて下さい。

■EQの種類
大きく分けてグラフィックEQパラメトリックEQがあります。
パラメトリックEQの方が細かな調整が可能ですが最近のプラグインは視覚的に表示されるようになっているので大きな差はないかもしれません。

■EQの種類2(手法)
EQにはするブースト、-するアッテネートがあるわけですが、主にアッテネート中心のEQの事を私は「引き算のEQ」と呼んでいます。(英語ではネガティブEQと言うらしいです)
逆にブースト中心のEQを「足し算のEQ」と呼んでいます。(英語でアクティブEQ)

私のミックスレッスンでは引き算EQを中心にEQ処理を行う事を勧めています。
何故なら一見ブーストするEQの方が派手でわかりやすく、音が変わるのが実感しやすいのですが、音の中には「邪魔な音」が沢山存在します。
これをうまく削ってあげないと邪魔な音だらけの濁った音が溜まっていく結果になります。
料理でジャガイモの芽を取ったりほうれん草の灰汁抜きをするのと同じような作業だと思ってください。
まずは邪魔な音がいる帯域を削る事から始めてみましょう。

■邪魔な音は何処にいるか?
邪魔な音と言っても楽器や弾いている音程などによって変化するのですが、手っ取り早く"音の灰汁"を見つける方法があります。
EQの"キュー"を鋭くして+10dBほど上げてください。
それをゆっくり高域から低域まで移動させてみて下さい。
妙にモコモコしたり飽和したような音がでる場所があるはずです。

Eq1
それが音の灰汁です。

では見つけた帯域を削るのですがどの位削るのかは他の音との兼ね合いになるので
一概に何dBとは言えません。
(よく雑誌や指南書に何kHzを4dBとか書いてありますが、その音以外に他の音にも影響されるので数字で表現できるものではないと思います)
あまり削りすぎると味気なくなりますので注意してください。

こういう引き算をする事でそのほかの"おいしい音"をボリュームで上げる事が出来ます。
無理にEQで持ち上げるよりも音が変わらずに音量を出しても邪魔にならない音にする事が可能なのです。

この引き算のEQ中心に音を作るというのはブーストによる位相崩れも起こしにくく、どの帯域にどんな音がいるのかを確認出来て、結果耳を鍛えるという事にも繋がるのです。

まとめ。
まずはEQでブーストせずに邪魔な"音の灰汁"を見つけて取り除こう。

次回は足し算のEQについて説明します。

ミックスダウン・テクニックindexに戻る

« 大失敗した話【寝不足は大敵】 | トップページ | ピアノのレコーディング その2(クラシックピアノ) »

03.ミックスダウン・テクニック」カテゴリの記事


  • サウンドハウス