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ハウツー本について・・・ちょっと言わせて

本屋に行ってレコーディングの指南書を探すと本当に少ない事がわかる。
「専門学校で教科書に使うようなものは一通りの事は書かれているが実際に役に立つ事はほとんど載っていない」

そう思った事はありませんか?

数少ないレコーディングやミックス・マスタリングのハウツー本も
著者を調べてみると「?誰?」という事も多いのです。

名前を知っている人でも某雑誌にしか登場しないエンジニアやプロフィールの代表作が異常に古かったり、いつも話しに出てくるのは20年も前の話題・・みたいな人
多くないですか?

いや、私は馬鹿にしているわけではありません。

初心者にはイチからわかり易く解説する事は大事ですし1冊では情報量も限られます。
おのずと浅く広くになるのは当たり前です。

普通レコーディングエンジニア名をgoogle検索すれば作品のクレジットなどがヒットするんですが、こういった本の著者エンジニアはamazonばっかりヒットします。
レコーディングの仕事してないの?って位に作品に名前がありません。

私もアシスタント時代 レコーディング現場では色々なトップエンジニアとお仕事をしましたが、スタジオでお会いした事が無い人がその世界では超有名人らしいです。

誰が書くかは色々です。
某雑誌の別冊ならよく記事を書くエンジニアになるでしょうし
本の印税の問題で安くすむ人を選ぶ場合もあるでしょう。

では何故指南書は内容が薄いのでしょうか?

実は私も言われる事があるのですが、ミックスやレコーディングのレッスンをしている事に対して"技術の切り売り"だという考えがあるのです。
つまり、自分の手の内を見せたり本にする事はエンジニア的に良くない、と思われています。

昔の話ですがミックス時にSSLの卓に大きな布をかけて人に見られないように作業するエンジニアが居たそうです・・・。

とまあこんな話もあるように、ミックスのテクニックとかマスタリングのノウハウなんて技術を売りに仕事している人間からしたら人には知られたくないものなのです。
これでその類の本が薄い内容なのはわかって頂けたと思います。

では何故、私はレッスンをしているのでしょうか?

希望されれば録音の現場も見せますしProToolsのセッションファイルも差し上げます。
結局のところ、どの音が良いのかを判断するのは耳と脳と感性です。
つまり同じ機材で同じ手順をふんでも同じ音にはならない・という事です。

実際に一流のエンジニアは自分の手の内をアシスタントに見られ続けますが
アシスタントが同じ音を出す事が出来ないのと同じです。
最終的には感覚と感性が鍵です。

それは教えられるものではなく身に着けるものです。
この違いがわからないと何年やっても無駄なんです。

というお話でした。

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