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ヴォーカルの録音

■ヴォーカルの録音■

最も需要が多く、録音といえばボーカルというくらいポピュラーなレコーディングです。
しかし一言にボーカルと言っても、マイク1本で行う場合もあれば8本以上使うものまで多種多様です。

今回は大きく分けてポップスクラシックについて説明します。

○その1 ポップスのボーカル録音
主にボーカルと言えば99パーセントこちら。
マイク1本で録音する場合がほとんどです。
ここで重要なのは「マイク選び」
大きなスタジオに行けばノイマンのU-47TubeからSONYの800Gまで揃っていますが、
小規模なスタジオや自分達の機材で録音する場合はあまり選択の余地がありません。

ボーカルといえばコンデンサーマイク・・というのが定石ですが、男性の場合、
特にロック色の強い場合などMD421などのほうが腰がある音に録音できる場合もあります。

ここで重要な事は2つ。
1、声のキャラクターに合うマイクをチョイスする。
2、本人の歌いやすいマイクをチョイスする。

なんでもかんでもU87Aiで録音すれば良いわけではありません。
各マイクのキャラクターや特性を熟知したうえでマイク選びをする事が重要です。
真空管が良いのか?コンデンサーが良いのか?
使用するマイクプリアンプによっても変わってくるのである程度の経験が必要でしょう。

本人の歌いやすさとは、まれにハンドマイクで歌いたいというような場合があるので
その場合、「マイクはコンデンサー」という固定概念を捨ててSM58でレコーディングをする事も良い歌が録音できるのであればよしとする、そんなケースが発生します。
但しマイクの違いによる音質やキャラクターの違いを歌手や関係者に説明するのを忘れないように。後で「SM58で録音した」という理由だけで、大きなクレームになる事もあります!

○その2 クラシック(声楽・オペラ)
全体で占める割合は非常に少ないと思いますが、クラシックの録音もやる事があるでしょう。
クラシックの場合コンサートホールを借りてレコーディングする場合もありますが、
録音後のチェックや機材などを優先するとスタジオ録音するのが一般的です。
クラシック歌手の場合ポップスと違って歌は体全体から鳴るというイメージで録音に臨みます。
メインのマイクは正面1mあたりに立ててあとはアンビエンス収録の為、後方や上、オフマイクなど6~10本ほど立てます。
これをブレンドして行く訳ですが、当然各マイクの役割を考えて立てましょう。
部屋鳴りの低音が欲しいのか、空気感が欲しいのか?
これもある程度の経験が必要です。
マイクの録り音によってミックス時にかけるリバーブのかかりも変わってくるので注意が必要です。

■■おまけ■■
ヴォーカルに限った事ではありませんが、私はマイクやヘッドアンプ、録音時にかけるEQやコンプレッサー、録音レベルなど本番を始める前に決めなくてはいけない作業が沢山ありますが、出来るだけ早く、できればテスト1回の内に決まるくらいスピーディにする事をこころがけています。
理由は多く歌うと声が疲れるのと飽きるから です。
声が疲れて枯れてしまっては本末転倒ですし、第一人間の集中力は長い時間持続しません。同じ歌を何度も歌えば飽きてくるのは本人もスタッフも同じです。
スタジオが何日か続きの場合はヴォーカル録音の前の日の最後に歌ってもらって、マイク選びなど当日すぐに始められるようにするという方法もあります。
基本は気持ちよく歌える環境をつくるという事です。
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